必見!熱中症の正しい理解と具体的15の予防策

日本の夏は高温多湿で、屋外だけでなく、屋内でも熱中症に罹る人が多くなり、時には命まで奪われます。

熱中症にならないために、熱中症とはどういう状態を言うのか。また、体にどんな異変が起こっているのかを、わかりやすく説明し、予防対策をお伝えします。
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熱中症とは?

室内屋外にかかわらず、高温多湿の環境で、脱水症状をおこし、とつぜん、痙攣(ケイレン)や嘔吐、失神したり、ふらついたりします。
さらに重症化すると体温上昇に伴う臓器への血流低下や多臓器不全を引き起こし、死に至る場合もすくなくありません。
体力の無い、高齢者がかかりやすいのですが、普段健康な人でも、体力が強靭なアスリートでも、熱中症は、だれにでも起こりうる症状です。

熱中症の見分け方と対処法

熱中症は症状を3段階に分類しています。
① Ⅰ度(軽症)  熱ケイレン
② Ⅱ度(中等症) 熱失神・熱疲労
③ Ⅲ度(重症)  熱射病

 分類 症状 対処法  従来の分類
 I度 (軽症)  眼前暗黒、気分が悪い、手足のしびれ、四肢・腹筋の痙攣、こむら返り、筋肉痛、硬直、血圧低下、皮膚蒼白など  日陰で休む。 水分補給。涼しい部屋に移る。
衣服を緩めるとともに体を冷やす。
 熱ケイレン
 II度 (中等症)  強い疲労感、頭痛、吐き気、倦怠感
脱力感、大量発汗、頻脈、めまい、下痢
 医療機関での治療(輸液)、管理  熱失神・熱疲労
 III度 (重症)  深部体温上昇し、脳機能障害による意識混濁、譫妄状態、意識喪失、 肝臓・腎臓の機能障害、血液凝固障害、  緊急であり、救急車で救命医療を行う医療施設に搬送し治療、管理が必要  熱射病

熱中症の重症度分類(日本神経救急学会による)wiki参照

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Ⅰ度(軽症) 熱ケイレン

症状としては、筋肉痛 、手足がつる、筋肉がけいれんする、などです。
脱水により、ナトリウム不足になると、筋肉が痙攣します。
患者の腕を舐めてみるとかなりしょっぱいはずです。
このばあいは、まず、生理食塩水を補給しましょう。
生理食塩水とは、0.9%の食塩水(1リットルにたいして9グラムの食塩を入れたもの)です。
生理食塩水の代わりに、塩飴をなめながら、お水を飲むのもいいでしょう。

※ 回復した場合も、容態が急変することがあるので、念のため病院で診察を受けておきましょう。

Ⅱ度(中等症) 熱失神・熱疲労

症状は、めまい、全身倦怠感、悪心・嘔吐、強い頭痛などです。
まず水分を補給しましょう。
0.1~0.2%の食塩水やイオン飲料、経口補水液などを補給します。
涼しい場所で、足を高くして寝かせ、 手足から身体の中心に向かってマッサージすると効果的です。

Ⅲ度(重症)  熱射病

症状は体温がかなり高熱(40度以上)で、意識障害をおこし、 呼びかけや刺激への反応がにぶい。また、 言動が不自然でふらつく・・などです。

死の危険のある緊急事態です。集中治療の病院へ一刻も早く運ぶ必要があります。
また、いかに早く体温を下げて意識を回復させるかが予後を左右するので、身体を冷やすなど現場でも対処しましょう。。
直ちに全身に水をかけたり、濡れタオルを当てて身体を冷やします。
首すじ、脇の下、大腿部の付け根などの大きい血管を水やアイスパックで冷やす方法も効果的です。
足を高くし、手足を末梢から中心部に向けてマッサージするのも有効です
。吐き気やおう吐などの場合は横にして寝せ、水分補給ができない場合には病院に運び、点滴を受ける必要があります。

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熱中症 脱水のメカニズム

1日2・5リットルの水分が体外へ
人は1日約2.5Lを体内から失います(尿:約1,500ml、 汗腺(汗) 約900ml、便:約100ml)。夏場は汗をかく分、意識して 水分を摂る必要があります。

汗と一緒に塩分(ナトリウム)も体外へ
しかし、汗と共に塩分(ナトリウム)も体外に出てしまいます。
私たちの身体には、ほぼ0.9%のナトリウムを含んだ血液が循環しています。
汗をかいた肌をなめると塩辛い味がしますよね。汗にはナトリウムが含まれています。

ナトリウム不足になると飲んだ水はそのまま尿へ
大量に汗をかいてナトリウムが失われたとき、水だけを飲むと血液のナトリウム濃度が薄まり、これ以上ナトリウム濃度を下げないために水を飲みたい気持ちがなくなります。

このとき、体液の塩分量のバランスを保つため、余分な水分を尿として排出します。
このため、元来必要な体液の量が回復できず、草花にたとえれば、しなびた状態になり、運動能力が低下し、体温が上昇して、熱中症の原因となるわけです。

熱中症になりやすい年齢層

どの年齢層でも熱中症は発生していますが、そのなかでも、高齢者の数は突出しています。
高齢者の場合、おしっこの回数が増えるからといって、水を飲まない人が多いですが、ナトリウム不足も原因と考えられます。
塩分もいっしょに摂らないと、前述のように、飲んだ水は体液にまわらず、尿として排出されるので、おしっこの回数がふえるだけで、脱水症状になるわけです。

高齢の方の対策
① 水といっしょに塩飴もなめる。
② 呑むときむせがちなかたは、ジェリー状の保水液(ウィダーインジェリーなど)を摂取する
③ スポーツドリンクは常用しすぎると弊害があるので、薄めて飲みましょう。(糖尿病の方は要注意)
④ お茶は利尿作用があるので、脱水しやすい。
白湯で、漬物や梅干しなどをいっしょに
⑤  調理中は高温でかなり危険!
電子レンジを活用し、調理時間を短縮し、室温があがるのをふせぐ。
扇風機でリビングの冷気を台所に送る工夫もしてみよう
⑥ クールスカーフ クールタオルを首に巻く

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冷房が苦手な人の冷房対策

女性や高齢者で冷房が苦手な人はかなり多いようです。
男性はもともと基礎体温が女性より高めなので、寝室や居室で、エアコン戦争が勃発しがちです。(温度設定を上げたり、下げたり)
(もっとも光熱費の節約で・・・というパターンもありますが)

冷房が苦手な方の冷房対策
① 冷風が直接体に当らないようにする
② 扇風機を併用して 室内の温度を一定にする。
③ 肩には薄いものを羽織る。薄い靴下も着用
④ 温度設定をこまめに変える 28度前後

就寝中に熱中症にならないための工夫

① 寝具を工夫する・・・・冷感マット クール枕など 冷感グッズを利用する
② 枕元にお水を用意しておく
③ 寝る前に寝室をタイマーで冷房しておき、眠りやすい状態を作っておく
④ 風呂上りや飲酒のほてりをしっかり冷ましてから就寝する。

まとめ

今回は高齢者向けのアドバイスが主になってしまいましたが、お子さまはじめ、どの世代の方にも、熱中症対策のグッズが沢山開発されてますので、グッズの助けを借りるのもよい方法だと思います。
クールスカーフ(水で湿らせて首に巻くタイプ)は簡単でおしゃれタイプがありますので、おすすめですね。

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